認知症の家族が行方不明になったら、「少し様子を見よう」と待たず、すぐに110番するか最寄りの警察署に連絡してください。警察庁の統計(令和7年)では、見つかった認知症の行方不明者の94.8%が届の受理から3日以内に見つかっていますが、4日目以降に見つかった人では、無事だったのは約半数でした。
警察に連絡したら、本人の写真と服装を伝え、家族は手分けして、よく行っていた場所や昔住んでいた場所を探します。地域包括支援センターなど、自治体の見守りの窓口にも知らせてください。
散歩に出たまま帰ってこない。目を離したすきに、家からいなくなっていた。認知症のご家族が行方不明になると、ご家族は「大ごとにしたくない」「すぐ戻ってくるかもしれない」と、警察への連絡をためらいがちです。
令和7年に警察に届けられた認知症(その疑いを含む)による行方不明者は17,345人で、行方不明者全体の約2割を占めます。この記事では、すぐにすること、警察に伝えること、家族ができる探し方、保護されているかもしれないときの調べ方、次への備えを、警察庁の統計とともにお伝えします。
- すぐに110番すべき理由
- 警察に伝えること・用意するもの
- 家族ができる探し方と、知らせておく先
- 保護されているかもしれないときの調べ方と、次への備え
まず110番を。そのうえで、探す人手が必要なときはご相談ください
相談・見積もりは無料、匿名でも大丈夫です。24 時間受付。
すぐに110番すべき理由
認知症の方は、自分で助けを求めたり、危険を避けたりすることが難しく、時間がたつほど命の危険が高まるためです。警察も、高齢者や病気の方など自分の身を守れないおそれがある人を「特異行方不明者」として、急いで捜索します。
| 届の受理から見つかるまで(令和7年) | 人数 |
|---|---|
| 受理した当日 | 11,369人(68.0%) |
| 2〜3日 | 4,487人 |
| 3日以内(合計) | 15,856人(94.8%) |
| 4日目以降に見つかった人 | 559人(うち無事だったのは300人・53.7%) |
ほとんどの方は早く見つかりますが、日がたつほど無事に見つかる割合は下がり、15日目以降は亡くなって見つかる方のほうが多くなります。夜間や冬・夏の外出は、とくに危険です。「家族で探してから」ではなく、探し始めると同時に警察に連絡してください。
警察に伝えること・用意するもの
警察には、本人の写真と、いなくなったときの服装をできるだけ詳しく伝えます。行方不明者届は、本人が住んでいる場所を担当する警察署に出します。
- 写真:最近の、顔がはっきり分かるもの。全身が写った写真もあると探しやすい
- 服装と持ち物:上着・ズボンの色、帽子、履物(靴かサンダルか)、つえ、かばん
- お金と交通手段:財布や交通系ICカードを持っているか、自転車がなくなっていないか
- 体のこと:持病、飲んでいる薬、歩ける距離、耳や目の聞こえ・見え方
- 行きそうな場所:散歩の道、よく行く店、昔住んでいた家、以前の勤務先、実家
- 位置が分かる物:携帯電話、GPS機器や紛失防止タグを持たせているか
届の出し方や、届を出せる人については、家族が家出したら|最初の48時間にすることと、行方不明者届の出し方の記事で詳しく説明しています。
家族ができる探し方
家族は手分けをして、本人が行きそうな場所と、家の周りの見落としやすい場所を探します。一人は家に残り、本人が帰ってきたときや、警察から連絡が来たときに対応できるようにしておきます。
| 探す場所 | 確かめること |
|---|---|
| 家の中・敷地 | 押し入れ、物置、車の中、庭など。家の中で見つかることもある |
| いつもの散歩道・よく行く店 | 店の人に写真を見せて、見かけなかったか聞く |
| 昔住んでいた家・以前の勤務先・実家の方向 | 認知症の方は、昔の記憶にある場所へ向かおうとすることがある |
| 駅・バス停・タクシー乗り場 | 電車やバスで遠くへ移動していることもある。駅員やタクシー会社にも伝える |
| 川沿い・用水路・草むら・空き地 | 転んだり動けなくなったりして、道から見えない場所にいることがある |
知らせておく先
- 地域包括支援センター・市区町村の高齢者福祉の窓口:自治体の見守りの仕組み(SOSネットワークなど)で、協力してくれる事業所などに知らせてもらえることがある
- 担当のケアマネジャー・通っているデイサービス
- 近所の人・よく行く店:見かけたら連絡してほしいと伝える
探しに出る人は、携帯電話を持ち、見つかったらすぐにほかの家族と警察に知らせるようにしてください。本人を見つけても、強く叱ったり、無理に連れ戻そうとしたりせず、落ち着いて声をかけてください。
保護されているかもしれないとき
本人が名前や住所を言えずに、警察や病院、施設などで保護されていることがあります。届を出していれば、保護されたときに警察から連絡が来ますが、遠くで保護されている場合もあります。
- 厚生労働省のホームページに、身元が分からない認知症の方などの情報を公開している自治体のページがまとめられている
- 神奈川県など、都道府県や市区町村のホームページでも、身元不明の方の情報を公開していることがある
- 近くの病院や、救急搬送の有無も、警察と相談しながら確かめる
警察の捜索と並行して、探す人手が必要なときはご相談ください
相談・見積もりは無料、匿名でも大丈夫です。24 時間受付。
探偵に頼む場合
認知症のご家族の捜索は、警察への連絡が先です。探偵ができるのは、警察の捜索と並行して、探す人手を増やすことです。
MILAE探偵社では、まず110番と行方不明者届を出していただいたうえで、ご家族からお話を伺い、本人がよく行っていた場所、昔住んでいた場所、駅などを、複数の調査員で手分けして探します。本人を見つけたときは、そばで安全を確かめ、すぐにご家族と警察に連絡します。
| 例 | 計算 | 基本料金 |
|---|---|---|
| 1日5時間・調査員3名 | 5,900円 × 5時間 × 3名 | 88,500円 |
時間がたってから、居場所が分からないご家族を探したい場合は、人探し・家出調査のページや、人探しを探偵に頼む費用の記事もご覧ください。料金の計算は調査料金のページで説明しています。
次に備えてできること
一度行方不明になった方は、また同じことが起きるかもしれません。見つかったあとに、次に備えておくと安心です。
- 自治体の事前登録:本人や家族の同意で、名前や写真を市区町村に登録しておく仕組みがある自治体がある。地域包括支援センターに聞く
- GPS機器・紛失防止タグ:警察庁によると、令和7年にGPS機器などを使って見つかった認知症の方の84.9%が、届の受理当日に見つかっている。靴やかばんなど、いつも持ち歩く物に付ける
- 名前と連絡先:服や持ち物に、家族の連絡先を書いておく
- 最近の写真:季節ごとに全身の写真を撮っておく
- 周りに伝える:近所の人やよく行く店に、事情を伝えておく
GPS機器などを使うときは、本人の気持ちにも配慮し、ケアマネジャーなどにも相談しながら進めてください。
よくある質問
何時間たったら警察に連絡すればいいですか?
時間を待つ必要はありません。認知症の方は自分の身を守れないおそれがあるため、いなくなったと気付いたら、探し始めると同時に110番するか、警察署に連絡してください。
警察に連絡すると、大ごとになりませんか?
警察は、認知症の方の行方不明を、急いで捜索が必要なものとして扱います。早く連絡するほど見つかりやすくなります。本人が自分で帰ってきたときは、警察にその旨を伝えれば大丈夫です。
どのくらいの距離を歩いていることがありますか?
人によって大きく違います。近所で見つかることも多い一方、電車やバスで遠くまで移動していることもあります。交通系ICカードや財布を持っているかを確かめ、駅にも知らせてください。
探偵に頼むと、すぐに来てもらえますか?
MILAE探偵社は即日の調査に対応しています(割増になることがあります)。ただし、まず110番と行方不明者届を先にしてください。そのうえで、人手が必要なときにご相談ください。
相談だけでもいいですか?
はい。相談・見積もりは無料で、電話・LINE・フォームで24時間受け付けています。相談したからといって、契約する必要はありません。
まとめ
認知症の家族が行方不明になったら、待たずにすぐ110番してください。見つかった方の94.8%は届の受理から3日以内に見つかっていますが、日がたつほど無事に見つかる割合は下がります。
警察には写真と服装を伝え、家族は手分けして、よく行く場所や昔住んでいた場所、駅などを探します。地域包括支援センターにも知らせ、見つかったあとは、事前登録やGPS機器などで次に備えましょう。
関連するページ:人探し・家出調査/家族が家出したら|最初の48時間にすることと、行方不明者届の出し方/人探しを探偵に頼む費用/調査料金
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出典:警察庁「令和7年における行方不明者届受理等の状況」、厚生労働省「行方のわからない認知症高齢者等をお探しの方へ」、神奈川県「身元不明の方にかかわる情報の提供について」、行方不明者発見活動に関する規則(e-Gov法令検索)
